ベルギー対フランス サッカーW杯の前哨戦?
【サルゾー(フランス)山口和幸】フランスとベルギーの各2選手がスタート直後からゴール手前1kmまで逃げ続けたが、最後に後続集団が吸収。クイックステップフロアーズのフェルナンド・ガビリア(コロンビア)が第1ステージに続いて優勝。世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)をゴールスプリントでわずかに制した。総合成績ではBMCのグレッグ・バンアベルマート(ベルギー)がタイム差なしの先頭集団でゴールして首位を守った。
一転してサガン対ガビリアのスプリント勝負
午後8時キックオフのサッカーW杯準決勝を意識したかのような「フランス対ベルギー」の図式。ディレクトエネルジーのジェローム・クザンとコフィディスのアントニー・ペレがフランス勢。同じくコフィディスのディミトリー・クライスとワンティ・グループゴベールのギヨーム・バンケイスブルクがベルギー勢だ。3チームとも主催者推薦で出場権を獲得した格下チーム。それだけに体力がまだある序盤戦でいいところを見せたいという意気込みにあふれている。主催者推薦枠のもうひとつ、フォルテュネオ・サムシックは翌日からの2ステージがチームの地元で、この日は静観の構えだった。
この日のレースで最も積極的に走った選手を主催者が投票で選出する敢闘賞は、第1集団を形成した4人の中のクザンに。幼少期にこのエリアで育っただけに思い入れは人一倍強かった。
しかしクイックステップフロアーズとボーラ・ハンスグローエを中心として追撃する後続集団のパワーは強大で、計算したかのように残り1kmで4選手を吸収。最後はゴールスプリントとなり、ガビリアがサガンをわずかに制した。
「ガビリアは手ごわい。勝つためには彼がミスをするか、もう少し山岳に入ってからだ」と語るサガンは、ポイント賞の首位を堅持したが、ガビリアに僅差で詰め寄られた。
絶好調のガビリアは「ツール・ド・フランスは初参加だが、この大会の大きさを感じている。サガンを倒すのはたやすいことではないが、パリでポイント賞を獲得するのが夢」とサガンに対して真っ向勝負を挑む気持ちを明かした。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)グレッグ・バンアベルマート(ベルギー、BMC)
■マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール)
□マイヨブラン(新人賞)ショーレン・クラー(デンマーク、サンウェブ)
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